Gary Brewer(ゲイリー・ブリューワー)は、BuiltWithを18年間1人で運営し、年商$14M以上を稼いでいる。
年商$14M以上。従業員ゼロ。コードはC#。
月間200万ページビュー。50万人以上のユーザー。有料顧客は2,000〜3,000社。プランは月額$295から$995。顧客にはGoogle、Meta、Amazonの名前がある。
そして、このすべてを実質1人で回しているのが、Gary Brewer(ゲイリー・ブリューワー)というオーストラリア人エンジニアだ。
営業チームはいない。カスタマーサポートの専任もいない。マーケティング担当もいない。ブリューワーは創業者であり、唯一の開発者であり、サポート窓口でもある。それが18年間、変わっていない。
2006年。シドニーでスタートアップのミートアップイベントが開かれていた。主催はMick Liubinskas。オーストラリアのテックエコシステムがまだ生まれたばかりの頃だ。
ブリューワーは金融メディア業界で約10年、ソフトウェアエンジニアとして働いていた。企業の中で多くの人と一緒に仕事をしてきて、それが自分には合わないと感じ始めていた。イベントに参加して、2つのことを知った。誰でもスタートアップはできるということ。そして、自分は社内政治やピッチが好きではないということ。
その後、いくつかのツールやプロダクトを作っては壊すことを繰り返した。どれもうまくいかなかった。ただ、ブリューワーにはひとつの癖があった。気になるWebサイトを見つけると、右クリックして「ソースを表示」する。HTMLの中に埋まっているコードの断片から、そのサイトがJavaで書かれているのか、PHPなのか、どのアクセス解析を使っているのかを読み取る。ただの趣味だった。
2007年。誰もこれをツールにしていないことに気づいた。ドメイン「builtwith.com」はまだ空いていた。
その日、アイデアが生まれた。
ブリューワーはBuiltWithを会社として始めたわけではなかった。サイドプロジェクトだった。昼間は企業で働き、帰宅後の夜、毎晩コードを書いた。4年間、そのルーティンは変わらなかった。
やっていたことはシンプルだった。WebサイトのソースコードやHTTPヘッダーを解析し、そこに含まれる技術のシグネチャーを検出するクローラーを作る。Adsenseなのか、別の広告ネットワークなのか。WordPressなのか、Drupalなのか。特定のコード片と技術をマッピングしていく作業を、ひとつずつ積み上げた。
ブリューワーはこの技術的な挑戦が好きだった。CrazyEngineersのインタビューで、本人はこう語っている。
「2007年当時、スタートアップ業界全体がまだ揺りかごの中にあった。シドニーのミートアップに何回か行って、自分がサイトの"中身"のほうに興味を持っていることに気づいた。右クリックしてソースを表示する。それだけだった」
ローンチのとき、彼はReadWriteWebに「独占記事」として通知を送り、当時最大のソーシャルサイトだったDiggで1位を獲得した。すぐにトラフィックがついた。
そして、その直後にもうひとつの出会いがあった。ドメイン