Jon Yongfook(ジョン・ヨンフック)は、Bannerbearを東京から1人で運営し、月収約$50Kを稼いでいる。
月収約5万ドル。年商100万ドル目前。従業員は小規模なリモートチーム。プロダクトの核は、たった1つのAPIエンドポイント。
Jon Yongfook(ジョン・ヨンフック)は、画像を自動生成するAPIサービスBannerbearを1人で立ち上げ、3年で月収5万ドルに到達した。マレーシア系イギリス人。ケント大学で会計学とコンピューティングを学び、ロンドンで働き、シンガポールへ渡り、東京に辿り着いた。デジタルノマドの出自を持ちながら、最終的に根を下ろしたのは日本だった。
APIというものは目に見えない。ウェブサイトもアプリも表に出ない。企業のバックエンドで、テンプレートに従って画像を自動生成する。バナー広告、SNS投稿画像、証明書、Eコマースの商品画像。人間のデザイナーが1枚ずつ作っていた作業を、コードが代行する。
なぜ、目に見えない製品が年商1億円を超えるのか。
ヨンフックのキャリアは、ものを作る側から始まった。
ケント大学を卒業後、ロンドンでウェブディレクターとしてキャリアを積んだ。その後、東京へ。2011年、料理レシピサイトCOOKPAD(クックパッド)の国際プロダクト担当ディレクターとして働いた。日本最大級のレシピプラットフォームを海外展開する仕事。プロダクトの成長と国際化を間近で見た。
その後、Eコマース企業Glamour Sales(グラマー・セールス)でウェブディレクター。サイトのアーキテクチャを再設計した。信頼性とパフォーマンスの優先順位を、手で覚えた。やがてシンガポールへ移り、イギリスの多国籍保険会社Aviva(アヴィヴァ)のアジア地域デジタルプロダクト&デザイン統括に就任した。
15年以上のグローバルテクノロジー経験。肩書きは立派だった。しかしヨンフックの内側では、別のことが起きていた。
「プロダクトを出荷する筋肉が落ちていた」
企業の中にいると、ミーティングが増え、承認プロセスが長くなり、自分の手でコードを書く時間が減っていく。かつてフリーランスとして、ビーチでSaaSを立ち上げ、デジタルノマドとして世界を回っていた人間が、会議室の椅子に座ったまま2年半を過ごした。
2018年7月。ヨンフックはシンガポールのAvivaを辞めた。壮大な計画があったわけではない。ただ、自分の手でものを作る感覚を取り戻したかった。
退職から数ヶ月後。ヨンフックは「12 Startups in 12 Months」チャレンジを宣言した。
Pieter Levels(ピーター・レベルス)が2014年に始めた挑戦に触発された。Marc Louも同じ「量で勝つ」戦略を徹底している。毎月1つのプロダクトを作り、出荷し、市場に投入する。12ヶ月で12個。仮説を立て、MVPを作り、検証する。起業家にとってのスポーツのようなものだった。
「The ability to launch products is a muscle that you need to exercise.」(プロダクトを出荷する能力は、鍛えなければ衰える筋肉だ。)
2018年9月。1つ目。Zipsell。デジタルダウンロード販売のオープンソースプラットフォーム。10月。2つ目。Promoma