Gil Hildebrand(ギル・ヒルデブランド)は、Subscribrを1人で開発し、YouTube台本生成で急成長中。
月収62,000ドル。従業員ゼロ。サーバーはDigitalOceanのドロップレット1台。
Gil Hildebrand(ギル・ヒルデブランド)が作ったSubscribrは、YouTuberのための台本作成AIツールだ。ローンチから100日で月商1万ドルを突破し、18ヶ月で年商100万ドルペースに乗った。顧客は約4,000人。資金調達はゼロ。
なぜ、この男はVCを捨てたのか。
ニューオーリンズの高校に通うティーンエイジャーが、放課後にWeb開発の仕事を始めた。1999年のことだ。
「15歳の時に最初の仕事を得た。Web開発のショップだった」(Indie Hackers)
ヒルデブランドは、その後大学に入るが、ほとんどすぐに中退している。18歳で時給50ドルのコンサルタントとして独立していたからだ。学位よりもコードが金になる時代が、すでに始まっていた。
「18歳で時給50ドルの独立コンサルタントをやっていた」(Indie Hackers)
数年間、フリーランスとして順調に稼いでいた。ニューオーリンズの日差しの下で、コードを書いて生きていた。すべてが壊れるまでは。
2005年8月。ハリケーン・カトリーナがニューオーリンズを飲み込んだ。
ヒルデブランドは全てを失った。家も、仕事も、持ち物も。20代前半の男が、文字通りゼロになった。街は水に沈み、日常は消えた。
災害が人を止めることもある。しかしこの男の場合、災害が次の扉を開けた。数ヶ月後、思いがけない電話が鳴る。マーケティングの巨人Seth Godin(セス・ゴーディン)からの採用オファーだった。ゴーディンが立ち上げたばかりのスタートアップ、SquidooのCTOとして招かれたのだ。
「正直、あの規模のビジネスには資格不足だった。でも一生懸命働いたし、次に何を学ぶべきかを理解する勘はあった」(Indie Hackers)
9年間で、Squidooは年商1,000万ドルに成長した。ピーク時にはエンジニアわずか3人で、1日100万ユーザー以上にサービスを提供していた。ゴーディンがチームに叩き込んだのは、「リーンであること、利益を出すこと」だった。資金調達という安易な道を選ばなかった。この9年間が、のちのヒルデブランドの思想を決定づける。
ニューオーリンズの自宅オフィス。Squidooの仕事を終えたヒルデブランドのモニターには、暗号通貨のチャートが映っていた。次の挑戦が始まろうとしていた。
Squidooの後、ヒルデブランドはスタートアップのGildedを立ち上げ、エンジェル投資とシードラウンドで資金を調達した。シリコンバレーの王道だ。
従業員は20人以上。ARR(年間経常収益)は100万ドルを超えた。
しかし、利益は出ていなかった。
「常に、常に投資家と話して次のラウンドを調達しなければならなかった。一度お金を受け取ると、止まれなくなる」(Indie Hackers)
暗号通貨市場が暴落した。SaaSの顧客基盤は小さく、市場のボラティリティに抗えなかった。Gildedは競合に買収され、ヒルデブランドのVC時代